長い人生をおくるには

子供のときは時間が経つのがすごく長く感じられるが、大人になってみると同じ時間でも短く感じる。個人的に一番腑に落ちる説明は、「身体の代謝が落ちるから」というものだ。子供のときは基礎代謝が激しいが、大人になるに従って落ちていく。代謝が激しければ細胞活動の密度が濃いということなので、客観的には同じ時間でも、感じられる時間は長くなるのではないか。生物学的な説明っぽいところが、説得力高いと思っている。

まあ、代謝はちょっとどうしようもないところはあるのだが、ライフハック的にどうにかならないか。仮説でこんなのはどうだろう。

  1. 変化のある人生をおくる。
  2. 節目節目を区切っていく。

同じ住居から同じ職場に、同じような仕事内容で長年勤める場合、生活がルーチン化することになる。同じ生活が続くということは、年をとって振り返ったときにアンカーとなる記憶が少ないということだ。変化がなければ、その期間はまとまって認識されるからだ。逆に変化があれば、変化の数だけアンカーがあり、過去を振り返るときのインデックス(目次)が多いことになる。つまり、振り返ったときに、時間を長く感じることになるのではないか。

節目節目を区切っていくというのも、同様にアンカーを数多く仕込むということだ。同じような生活が続く場合でも、正月やお盆、クリスマスや大晦日など季節の区切りのものを意識して行うことによって、日常が区切られる。区切ることによってアンカーができる。よってまた、振り返ったときのインデックスが増えることになる。

変化と区切りを意識して人生をおくると、時間が長く感じられる、かもしれない。