細野真宏「「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?」

購入。年金保険料は払っておいた方が得のようだ。
国民年金の場合、実際に払う保険料よりも1.7倍多い額の年金がもらえる計算になっている。厚生年金の場合は2.3倍以上。
かつ、年金未納状態だと逆に損をする。というのも、2009年度から国民年金の半分は税金から支払われるようになるからだ。そうなると、未納者は年金分が上乗せされた税金を取られた上で年金はもらえないということになる。
自分で民間の年金を利用すればいいと思うかもしれないが、民間の年金はインフレを考慮していなかったり、年金がもらえる年齢の上限が決まっていたりする。その点、国の年金はインフレを考慮した「物価スライド」があり「死ぬまで」もらえるという利点がある。
なお、未納者が増えると年金制度が破綻するのではないかという危惧があるが、それは杞憂。現在の未納者は年金全体から見ると5%に満たない。年金加入者には厚生年金加入者もいれば加入者の妻という存在もいる。問題にしている未納者は、国民年金加入者の中での未納者。年金全体から見るとパーセンテージは低い。

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