映画

 銀座で『デジタルリマスター版・砂の器』を見てくる。1974年の作品。おれの生まれる前か。
 最後ちょっとくどく感じるところはあったにせよ、その他はおもしろかった。まだこの時代は、地方に独自の活気がある感じが伝わる。また街の風景もおもしろい。車なんかはもう全然今とは違う。でも、おっさんの背広姿は同じだったりする。あと、この時代の映像作品って男の顔がテカっている。いまではあり得ないだろう。クーラーもなかったから当たり前なんだろうけど、なんとなくこちらの方が生命感を感じるように思う。松本清張作品だけあって電車での旅行がよく描かれ、旅行をしたくなった。これからは旅行をするにはいい季節だ。海くらいには行きたいな。