カラオケ

 カラオケが楽しい。が、数年前のおれは実はカラオケが苦手というか楽しいとは思えなかったのである。人間、変わるものである。なんでかなーと思うんだけど、たぶんストレスや鬱憤が溜まるようになったからかなー、と思う。そういうのを発散する場としてカラオケというのはすごく貴重な場である。なんてたって、力の限り大声を出せる場というのは、この社会にそうそう無い。大声を出すのは気持ちいいのである。体を全力で使う快感というものがある。ストレスが溜まらなかった頃は、別にそれを発散させる必要もなくて、歌う恥ずかしさが先に立ってカラオケも楽しめなかった。でも、鬱憤が溜まってくると否応なくそれを発散させないとしんどくなってくるので、恥も外聞も気にするどころじゃなくなってきたのである。そして、恥じらいを捨てて大声で歌ってみたら、あなた、気持ちいいじゃないですか! 温泉なんかよりも全然気持ちいい。それで、あー、こりゃいいわと思い直した次第なんであります。
 カラオケが苦手な諸君。恥じらいを捨てて大声で唄ってみな。気持ちいいぜ。