小説

 http://d.hatena.ne.jp/Ririka/20040828#p1

フィクションを「つくりごとの世界」として楽しんでるっていうよりは、フィクションという形式を借りることによって文章の背後に(言葉では直接表現されていない)浮かびあがってくる、リアルなもの、とか、なにか本質的なものに通じる手がかり、を読みとって楽しんでるみたい。

ってのに、そうそうと頷きたい。俺が読んだ中では、よしもとばなながまさしくそんな感じなのだ。俺としては、小説は良質な人生論の本だと思っている。ただ、普通の人生論の本は「論」だけあって、説明するように書いてあるんだけど、小説ってのは「思い出させるように。感じさせるように」書いてあるっていうことなんだ。書こうとしている対象は、同じものだと思う。人生論は左脳で読み、小説は右脳で読む。
 だから、逃避ってのとはやっぱりちょっと違うと思うのです。