かいじゅうたちのいるところ

観てきた@新宿ピカデリー
http://wwws.warnerbros.co.jp/wherethewildthingsare/
いわゆるファンタジーな映画(例えばネバーエンディングストーリーとか)かと思ったら、そうでもなかった。ミニシアターでやってるような匂いがある映画だった。かいじゅうたちの存在は明らかにファンタジーなんだが、性格や感情がすごくリアリティを持って描写されていて、その感情のぶつかり合いが痛々しいほどだ。
あと、かいじゅうたちのビジュアルがすごい。毛の汚れ具合とかが現実的。ちょっと臭そうですらある。顔の表面の短い毛なども、手触りがわかる気がするほど。
ただ、あるシーンでは、主人公の男の子がかいじゅうの身体の中に隠れるという描写があり、ここのリアリティは薄い。なので、この世界は非現実的なものだということが匂わされる。それに注目すべきは、このかいじゅうたちの世界では、主人公の男の子は一度も食事もしないし、飲み物も飲まないのである。ということは。
蛇足だが、この主人公の男の子を見てたら、id:shi3zさんを思い出してしまった。もちろん、一度もお会いして会話をしたことはないし、カウボーイ大会の客席から眺めたり、Podcastなどのネット越しに見ているだけで想像しているイメージで、であるけど、あふれんばかりの衝動とそれをともすると持て余してしまう様や、衝動から生まれる創造性などがそう見えた。