脳内ニューヨーク

観てきた@渋谷シネマライズ
http://no-ny.asmik-ace.co.jp/index.html
30分遅刻しての到着。山手線が止まって、足止めをくらいました。ネットで指定席を買っていると、こういうことも起こるもんだな。
なので、最初の30分は見逃したわけなんですが、それでもなんだかとっちらかった印象を受けた映画でした。たぶんカット割りの印象だな。けっこう唐突なカットの繋ぎが多くて、独特のテンポの映画でした。主人公の台詞で「頭の中がごちゃごちゃだ」というのがあったんですが、映画もそんな感じ。意図してやったわけではないと思うんですけどね。
話としては、莫大な賞金を手に入れた劇作家の主人公が、その人生そのものを演劇化していくというもの。実際に、セットも巨大なスタジオの中に実物のものを作っていきます。そして、その演劇を作っていく過程もまた、演劇化していく。二重三重に入れ子になっている構造の話なんですね。内部の物語が外部の物語にも影響を与えていく。フィクションと現実が曖昧になっていく。ただ、こういう話は複雑になりやすいので、とても頭が疲れました。。
映画では、寂しさや死や老いなども描かれていて、これは共感しました。老いはあっという間にやってくるし、死は唐突にやってくるものなんじゃないかと思います。
あと、この映画のチラシにはいろいろ著名人達がコメントを寄せています。池谷裕二大森望名越康文ふかわりょう紀里谷和明曽我部恵一、ボーズ、乙一タナダユキなどなど。その中で鳥肌実のコメントがらしかったです。「この映画の主人公は玉砕しているんだ!つまり、この映画の主人公は私なんだ!だから主演は私だ!ギャラをください。」