相互性、ネットワーク

因果性と縁起という考え方がおもしろい。
因果性というのは原因と結果ということで、これは一般的でわかりやすい。勉強したからよい大学に受かった、みたいなもの。それとは別に縁起という考え方もあり、これは因果と因果が関わりあうことに視点を置いたもの。縁というのは因果と因果が交わること。その後、その因果と因果はまた離れていく。起はもっと重要な関わり方を指すもので、因果と因果が影響することによって、その後の因果の軌道が変わってしまうものだ。例えていうなら、縁は一時期、教室や職場を共にした人たちであって、起というのは、その人に出会ってしまったことによってその後の人生が変わってしまったような出会いのこと。
縁起というものはおもしろいと思う。人が変わる、成長するってのは、やはり人によってだと思うからね。そういうのは働き始めてから見えてきたような気がします。まだまだだけど。

偶然のチカラ (集英社新書 412C)

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