株式会社という病

まだ読み終わってない本があるというのに、買ってしまった。でもそういうもんだよね。
この本は、株式会社というものはなにか、ということを書いている。といっても、教科書的な話ではなくて、もっと根本的な存在論みたいな話になっている。視点も現代からのそれではなくて、すくなくとも50年前程度時代が離れたところから見ている。そうやって相対化して見ないと、その物事の存在自体というものはわからないものだ。渦中にいては見えないものがある。
以前から疑問に思っていることで、「会社はなぜ成長し続けないといけないか」ということがある。これがいまひとつよくわからない。答えがわかればよいのだが。
あと文中に「人間は、他社の欲望を欲望する」という台詞があり、これは内田樹もよく用いるのだけれども、これが最近わかってきたような気がする。つまり「人並みに」ってことだ。

株式会社という病 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

株式会社という病 (NTT出版ライブラリーレゾナント)