最近読んだ、読んでる本。

途方に暮れて、人生論

途方に暮れて、人生論

 あとがきより。

とにかく、今はおかしな時代なんだから生きにくいと感じない方がおかしい。生きにくいと感じている人の方が本当は人間として幸福なはずで、その人たちがへこんでしまわないように、私は自分に似たその人たちのために書いた。

 あー、やっぱり今っておかしい時代なんだな。他の人に改めてこう書かれると、自分の感覚が確証されたようで安心する。

 さて、今がおかしい時代なら、こちらもそれなりの対応をしていこうかと思う。そのおかしさにつき合ってはいられない。

プレーンソング (中公文庫)

プレーンソング (中公文庫)

 上の本を読んで保坂和志に興味が出たので、小説を買ってみた。これがおもしろかった。

 登場人物達がそれぞれ自由に振舞いながら、ゆったりとまとまっている感じが好きだ。そして、のんびりとしている空気も好き。いまは急かされすぎなんだよなぁ。

草の上の朝食 (中公文庫)

草の上の朝食 (中公文庫)

 「プレーンソング」の続編。読み中。彼らが過ごす時間をもっと見てみたかったので。

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

 これは滅法おもしろかった。一気読み。「プレーンソング」といい、80年代の空気に興味が出てきているのかも。80年代というと近いような気がするが、考えてみればもう20年前になるのだ。もう相当昔なんだよねぇ。ここ20年、いや10年の変化を考えてみても、社会の変化の早さはちょっと凄すぎる。このままのペースで続くとは思えないなぁ。

 あと10年くらいが勝負の時期な気がする。

空海入門 (中公文庫)

空海入門 (中公文庫)

 たまたま手にとっておもしろそうだったので購入。